既報の通りWindows 11では、ハードウェア動作要件がこれまでよりも厳しくなる。ASCII.jpの記事によれば、その理由としてSpectreおよびMeltdownの脆弱性問題があるのではないかとしている(ASCII.jp)。
Windows 11発表段階ではIntelの第8世代以降、AMDのZen+世代以降のCPUが基準になると言われてきた。その後、Windows Insider Preview版については条件が緩和され、Intelの第4世代CPUなどの環境でもインストールし動作が可能となっている。しかし、実際にリリースされる製品版に関しては最初の発表通りのハードウェア動作要件に戻る可能性が高いようだ。
SpectreとMeltdown問題は2017年に発見されたものの、Intel、AMD、ARM製CPUにおよぶものだったことから、発表は2018年1月まで行われなかった。Intelの第7世代と最初のZen世代のCPUは対策が行われていない。ASCII.jpの記事では、OS側でSpectre/Meltdownの対応策を行うとシステムの速度低下を引き起こすことから、Windows 11ではこれらの対策が行われているかどうかがハードウェア動作要件の線引きになったのではないかとしている。
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Source: スラッシュドット