イスラエルの企業「Future Meat」は6月23日、世界初の産業用培養肉生産施設を開設したと発表した。この施設では、1日に500キログラムの培養製品を生産する能力があり、この量は5,000個のハンバーガーに相当するそうだ(PRNewswire、Foovo、GIGAZINE)。
この施設では、動物の血清や遺伝子組み換え材料を使用せずに鶏肉、豚肉、子羊の培養物を生産できるという。その上、従来の畜産設備の約20倍の高速生産が可能になるとしている。同社の最初の製品では、培養肉が45から60%、植物性タンパク質が40から55%の割合の培養ハイブリッド肉となる予定だとしている。
あるAnonymous Coward 曰く、
生産施設を建設したのはイスラエルの培養肉企業Future Meat社で、最初の製品は培養肉が45~60%、植物性タンパク質が40-55%の培養ハイブリッド肉となる予定だという。現在の生産コストは110gあたり4ドルだが、来年にはさらに2ドルまで低下する見込み。一般的な動物肉を生産するよりも、温室効果ガスの排出量が80%少なく、土地・水の使用量はそれぞれ99%、96%少なくすむとのこと。
| ビジネス
| バイオテック
| サイエンス
|
関連ストーリー:
シンガポール食品局、鶏細胞培養肉の販売を認可
2020年12月05日
食糧危機を救うのは人工肉かもしれない。新型コロナによる流通崩壊や豚コレラ蔓延で
2020年09月01日
ISSで行われた3D磁気バイオプリンターによるヒトの軟骨組織構築実験
2020年07月28日
リキッド加熱式電子タバコが口内環境に与える影響
2020年06月06日
米連邦地裁、肉代用食品に肉製品の名称表示を禁じたアーカンソー州法の執行に事前差止を命ずる
2019年12月15日
中国、筋肉幹細胞による培養肉の開発に成功
2019年11月26日
ゲル素材を機械的に繰り返し収縮させることで柔軟性と強度が向上することが発見される
2019年04月27日
Source: スラッシュドット