ガジェット

パスワード変更後も継続してGoogleアカウントを侵害できるエクスプロイト、実装するマルウェアが増加

パスワードを変更しても攻撃者による Google サービスへのアクセスを可能にするエクスプロイトが10月に公開されたが、このエクスプロイトを組み込んだ情報窃取型マルウェアが急速に広がっているそうだ
(CloudSEK のブログ記事
The Register の記事)。

エクスプロイトの仕組みは、トークンを改ざんして永続的な Google の cookie を生成することでパスワードを変更しても引き続きアクセスが可能になるというもの。エクスプロイトの利用が判明しているマルウェアファミリーとしては Lumma や Rhadamanthys、Stealc、Meduza、RisePro、WhiteSnake が挙げられている。

CloudSEK の調査によれば、エクスプロイトは非公開の「MultiLogin」と呼ばれる Google の OAuth エンドポイントを利用しているという。MultiLogin は Google の複数のサービスにわたって Google アカウントを同期する内部メカニズムであり、Chromium のソースコードで用途が説明されている。

根本的な解決には Google による修正を待つしかないが、CloudSEK では暫定的な緩和策を紹介している。アカウントが侵害されている可能性がある場合、または用心のために緩和策を適用するには、すべてのブラウザープロファイルからサインアウトして現在のセッショントークンを無効化し、パスワードをリセットしてから再びサインインして新しいトークンを作成すればいい。特にトークンと GAIA ID が盗まれたと考えられる場合にはこの操作が重要とのことだ。

すべて読む

| セキュリティセクション

| Google

| セキュリティ

| Chromium
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

宿泊者の苦情を装い、ホテルをターゲットにするマルスパムキャンペーン
2023年12月25日

米連邦取引委員会、QRコードを悪用して個人情報を盗み出す企みに注意喚起
2023年12月14日

偽のブラウザーアップデートをダウンロードさせるClearFakeキャンペーン、Mac版が登場
2023年11月25日

Googleの検索広告を悪用してトロイの木馬化したCPU-Zをダウンロードさせる不正広告キャンペーン
2023年11月13日

LastPass への不正アクセス、攻撃者はパスワード保管庫のバックアップをコピー可能な状態だった
2022年12月24日

偽の「Get Windows 11」サイトでマルウェアキャンペーン
2022年02月13日

情報盗取型マルウェア「RedLine」、国内感染の7割は不正ソフトのインストールが原因
2021年11月11日

GoogleアカウントでのWindows 10ログイン、実現なるか
2018年09月02日

Google、パスワード管理システムのコードを盗まれていた
2010年04月22日

Source: スラッシュドット