北京大学の韓敬東氏は、中国古来の「相人術」にヒントを得て、AIを使って人の生物学的年齢を割り出す「顔の老化時計」を開発したそうだ。中国黒竜江省鶏東県の住民約5000人の顔を撮影した3D画像を分析、AIによって実年齢と生物学的年齢を推測するらしい。時計は、目尻が下がったり、鼻が広がったり、顎がたるんだりといった、時の流れに伴う顔の変化を識別するようだ。こうした顔の変化には、体の不調と関係するものもあることが判明しているという。具体的には、皮膚のたるみは全身性の炎症の表れだという(ナショナル ジオグラフィック日本版)。
開発のきっかけは、双子の写真だけを見てそれぞれの年齢と健康状態を推測する研究。この研究では7年後、年上に見えた一方は、健康状態が比較的悪く、認知機能も劣り、早死にする可能性が高いことが判明したという。そこで韓氏は、老化についてその画像からわかることと血液マーカーからわかることを比較してみようと思い立ったとしている。
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Source: スラッシュドット