量子科学技術研究開発機構(QST)などの研究チームは11月30日、「脳信号翻訳機」と生成AIを用いて被験者が頭の中で思い描いた画像を再現することに成功したという(QSTリリース、毎日新聞)。
この技術では、被験者が思い描いた風景や物体などの「メンタルイメージ」を脳信号から読み取り、その情報を基に生成系AIが自然な画像に近づくよう描画することで、心の中のイメージを再現するというもの。風景や複雑な図形などあらゆる画像の再現が可能とされている。
実験では、被験者に画像を提示してfMRIで脳活動を記録。AIがその画像を認識すると同時に採点表を作成した。その採点表を基に、別の生成AIに画像を復元させ、500回修正を繰り返させたところ、復元画像から75.6%の正解率で元の画像を特定することができたとしている。従来の手法だと正解率は50.4%でほとんど判別できていなかったとしている。
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Source: スラッシュドット