米スタンフォード大学が電気刺激で治癒させる電子バンソウコウを用いた研究報告を発表した。電子バンソウコウ自体は以前から研究が進められているが、この電子バンソウコウは、電気刺激による治癒と治癒状態を監視するセンシングの2つの機能を持つという。電気刺激により創傷部へのケラチノサイトの移動を速めることで、細菌感染を最小限に抑えるだけでなく、創傷表面での瘢痕形成を阻止する。また組織の成長を積極的に促進し、組織の治癒を助けるとのこと(ITmedia)。
今回の電子バンソウコウでは、センサーを用いて創傷治癒の進行状況をリアルタイムに把握できる。傷の治りが悪い場合や感染などは検出して、コンピュータに情報を伝達。これにより、傷口に適切な電気刺激を与えるという、創傷状況を把握して必要であれば治癒する能動的なバンソウコウになっているという。マウスを用いた実験では、通常のばんそうこうに比べ、25%以上早く治癒したとしている。
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2018年12月28日
Source: スラッシュドット