headless 曰く、
データ復元サービスの Secure Data Recovery が 2022 年に復元依頼を受けた HDD を調査したところ、古い HDD の方が長寿命だったそうだ
(Secure Data Recovery のブログ記事、
Ars Technica の記事)。調査は電圧異常やマルウェア感染、自然災害、落下といった予測不可能な理由による故障を除外した 2,007 台を対象として、累積通電時間と代替処理保留中のセクタ数で寿命を評価している。平均では累積の通電時間が 25,233 時間、不良セクタ数が 1,548 セクタ。対象の製品を製造した Western Digital / Seagate / Hitachi / Toshiba / Samsung / Maxtor の各社で最も耐久性の高かった 5 台は 2015 年以前に製造されたものであり、最も耐久性が低かったのは 2015 年以降に製造されたものだったという。
このような結果に驚く人も多いと思われるが、これは HDD の大容量化に必要な記録密度向上技術で複雑さが増した結果で、合理的な説明がつくそうだ。一方、SSD の場合は寿命を左右する最大の変数が書き込みデータ量であり、HDD よりも使用可能期間の予測が難しいとのことだ。
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Source: スラッシュドット