ガジェット

英国ロンドン警視庁、インスタレーションの女性像を救出しようとアートギャラリーに突入

英国・ロンドン警視庁がソーホーのアートギャラリー Laz Emporium 店内に気を失った女性が閉じ込められているとの通報を受け、2 名の警官がドアを破って突入したところ、インスタレーションの女性像だったことが判明したそうだ
(Artnet News の記事
The Register の記事)。

この作品「Kristina (2022)」はアートギャラリーオーナー Steve Lazarides 氏の依頼を受けた米国人アーティスト Mark Jenkins 氏が制作したもので、黄色いパーカーに黒いスエットパンツ姿の女性がテーブルで気を失い、スープ皿に顔を突っ込んだ様子が等身大で描かれている。モデルの女性は Lazarides 氏の姉妹だといい、作品は店外から見える位置に展示されていたそうだ。

事件が起こったのは 11 月 25 日。ロンドン警視庁はアートギャラリー店内に気を失った女性がおり、2 時間以上動かないという通報を受ける。およそ 20 分後に 2 人の警官が現場に赴き、ドアが施錠されていたため破って店内に入った。当時店内には従業員の Hannah Blakemore 氏がいたが、お茶を入れるためドアに施錠して 2 階に上がっており、階下に戻った Blakemore 氏は高価な作品も展示する店内で警官 2 人が人形を前に呆然としているのを目にしてショックを受けたとのこと。

この作品は 10 月にロンドンで開催されたアート・デザインフェア Decorex にも出品されており、Blakemore 氏によるとこの時は救急車が呼ばれたそうだ。警官は本物の人のように見える作品をどのように扱うべきか指導して帰ったといい、Blakemore 氏は作品が非常によく出来ていることを示すものだと述べたとのこと。梱包材に梱包テープを巻いて作ったという作品を販売する予定は現在のところないが、売るとすれば 18,000 ポンド (約 300 万円) の値札が付くという。作品は 12 月 24 日まで同ギャラリーに展示される。

すべて読む

| idleセクション

| idle
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

「iPhoneを探す」の位置情報を頼りに無関係の家へSWAT部隊が突入、住民は担当刑事を訴訟へ
2022年12月09日

ニューヨーク近代美術館、ビデオゲームやその他のインタラクティブデザインをテーマとした企画展を実施中
2022年11月05日

アメリカン航空、飛行中に PA からうめき声のような異音がたびたび流れる
2022年09月25日

FBI と FAA 曰く、ロサンゼルス上空で目撃されたジェットパックの男は風船だったと考えるのが現実的
2021年11月06日

AI が生成した証拠により起訴された米男性、11 か月拘置の末に証拠が無効と判断される
2021年08月26日

米国と欧州の日付フォーマットの違いにより、児童ポルノ送信容疑をかけられたスペインの家族
2020年09月17日

国境の壁越しに両側から遊べるシーソー
2019年08月07日

中国・寧波の歩行者信号無視監視システム、バスのラッピング広告に印刷された人物を違法横断者と誤認識
2018年11月24日

米シアトル市警、登録型のスワッティング対策サービスを開始
2018年10月07日

ネットゲームのトラブルが原因で偽の通報、無関係の人が警察に射殺される事態に
2018年01月02日

展覧会でセルフィーを撮ろうとした女性が転んで展示台が将棋倒しに、事故?宣伝?
2017年07月17日

誤って緊急通報システムを攻撃するPoCを公開して逮捕されたアリゾナのハッカー18歳
2016年10月30日

Source: スラッシュドット