米食品医薬品局 (FDA) は 23 日、電子タバコ大手 Juul の全製品について取引拒否命令 (MDO) を発行した
(プレスリリース、
Juul Labs の声明、
The Verge の記事、
Ars Technica の記事)。
FDA では 2019 年に電子タバコを含む電子的ニコチン吸入システム (ENDS) にタバコ製品としての発売許可申請 (PMTA) を義務付けるファイナルルールを発表し、2021 年 11 月に発効している。特にフルーツやミントなど子供が好むフレーバーを添加した電子タバコカートリッジ製品は 2020 年から取り締りの対象となっているが、Juul ではこういったフレーバーのカートリッジ製品 (JUULpod) を廃止してタバコフレーバーとメンソールフレーバーのみ申請を行っていた。
FDA によれば Juul の PMTA を審査した結果、特に遺伝毒性や吸入される有害物質に関するデータなど、製品の販売が公衆衛生の保護に適切であることを十分に示す毒性学的プロファイルに欠けていると判断したという。MDO により現在米国で販売されているすべての Juul 製品 (吸入用デバイスおよび 4 種の JUULpod) は販売禁止となる。ただし、個人の消費者が Juul 製品を保持したり使用したりすることに関しては制限されない。
一方、2 年以上前から申請を行っていた Juul では FDA の判断に合意できないとし、執行の延期を求めて法的手続きを行う考えを示した。
追記: コロンビア特別区連邦控訴裁判所が Juul の緊急申し立てを受け、執行の一時延期を認めたと報じられている。これにより、Juul は製品を当面販売し続けられることになる
(NPR の記事)。
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Source: スラッシュドット