米軍は中国の海洋進出に対応できるよう、水上への着陸が可能な航空機開発プログラムを始動させたそうだ。プログラム名は「MC-130J Commando II Amphibious Capability(MAC)」で、このプログラムでは既存のMC-130JコマンドーIIに浮舟となるフロートを装着し、水上で離発着が可能になるよう改造する方針(米空軍公式、ミリレポ)。
新たに開発される機器は「水陸両用フロート(RAFM)」という名称で、装着したまま陸上の滑走路も走行可能。必要に応じてフロートの取り外しもできるとしている。今後17か月以内にプロトタイプを飛行させることを計画しているとのこと。中国の進出が懸念されているインド・太平洋地域では離島が多く、輸送機の着率可能な空港のない島も多い。MC-130Jに取り外し可能な水陸両用フロートを開発することで、海、河川、湖といった水面があれば、大抵の場所で離発着が可能になるとしている。この改造により、特殊部隊等の人員を輸送するためのアクセスポイントを増やすことができるそうだ。
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Source: スラッシュドット