福岡市がCOVID-19感染者を搬送するためのルートを作成する「新型コロナウイルス感染症患者移送行程表作成システムサービス」を1月8日から導入しているそうだ。このルート作成にはAIと量子コンピューターを組み合わせた関連の技術が用いられているという(日経クロステック、グルーヴノーツプレスリリース)。
この搬送ルートは、それぞれの患者情報をもとに、宿泊療養施設の空室状況や搬送車ごとの定員、患者自宅等の巡回経路・所要時間、搬送可能時間など、さまざまな条件を加味して職員の手により立案されてきた。通常は感染者に対して県が確保する宿泊療養施設への搬送計画を作成するのに、1日に9時間近くを必要としていたという。今回、量子コンピューティング技術を用いたグルーヴノーツのクラウドサービス「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」が元となっているという。このシステムの導入により、効率的な搬送計画の作成がワンクリックで完了するようになり、作成時間を5時間前後まで短縮することが可能になったとしている。
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Source: スラッシュドット