猫を飼育することと統合失調症の発症についての研究で「猫を飼うと統合失調症のリスクが2倍になる」という結果が示されたという。こうした説は1995年に提唱されており、その原因としては、猫の寄生虫であるトキソプラズマが関連している可能性が指摘されているそうだ(Oxford Academic、GIGAZINE)。
オーストラリアの研究チームは1980年~2023年に発表された17件の研究を分析し、猫の飼育と統合失調症関連疾患のリスク増加との間に有意な相関があることを見出したという。研究チームは、共変量を調整したところ、猫と接触した人は統合失調症を発症するリスクが約2倍であることを発見したと述べている。
ただ元となった17件の研究のうち、15件は特定の病気を発症した被験者を対象にした症例対照研究で、原因と発症の因果関係を証明するものではなかったとされる。研究チームは、よりよく理解するためには、幅広い人口を対象としたより質の高い研究が必要だとしている。
| バイオテック
| サイエンス
| 医療
|
関連ストーリー:
ネコは同居ネコの名前を理解している。京都大学ら研究
2022年05月19日
国際猫連盟FIFe、ロシア猫に血統書登録などの制限
2022年03月04日
犬を飼うと介護リスクが半減する。国立環境研究所ら研究
2022年02月26日
国内最大規模の一般家庭での多頭飼育崩壊が発覚
2020年11月04日
Source: スラッシュドット