F-2戦闘機の後継となる次期戦闘機に関して、日本政府は英国のBAEシステムズと共同開発する方向に転換するようだ。次期戦闘機「F-X」に関しては2035年に自衛隊への配備を目指しており、エンジン部分は日本のIHIと英ロールス・ロイスとで共同研究がすすめられている。本体に関しては三菱重工が全体の開発を主導、米ロッキード・マーティンからレーダー、赤外線センサー、電子戦器材、データリンク装置などに関する技術支援を受ける方向で進んでいた。しかし、ロッキード・マーティンとの交渉が難航した結果、日英共同開発に方針を転換した模様(日経新聞、イザ!、航空万能論GF、時事ドットコム)。
日経新聞によれば、ロッキードとの協議では配備後に機体を改修するのに必要な情報提供の体制や秘匿情報が多すぎることが課題だったようだ。この記事によれば、より開示情報が多い英BAEシステムズと連携する道を探ることになったとしている。イザ!の記事によれば、米政府からの理解を得た上で主軸を英国へ切り替えることにしたとしている。新たな協力先となると見られるBAEシステムズは、1月28日には日本法人となるBAEシステムズ・ジャパン合同会社を設立していたことも報じられている。なお開発にはロッキードやイタリア企業も一部分で参加する可能性があるとのこと。
あるAnonymous Coward 曰く、
ミサイルの共同開発、エンジン開発の協力関係から機体開発へという流れで妥当な選択というところでしょうか
米国からの技術導入等に障害のありそうな部分は英国に任せることも出来ますし
| 日本
| 軍事
| 英国
| ニュース
|
関連ストーリー:
財務省「ジャベリンがあれば戦車は不要では?」という資料を出して炎上
2022年05月06日
防衛省と米海兵隊、護衛艦「いずも」 へのF-35B発着艦検証作業を実施
2021年10月06日
米軍の次世代戦闘機は80年代縦スクロールシューティング風?
2021年04月17日
F-15Jの改修計画、費用が高騰し見直しへ
2021年04月12日
防衛省が財源確保のため不用装備品をオークションに。1回目は21品目で計581万円の売り上げ
2020年07月30日
防衛装備庁による次期戦闘機開発確定
2020年03月31日
Source: スラッシュドット