ガジェット

月の推定年齢は44億6000万歳?

学術誌「Geochemical Perspectives Letters」に10月23日付けで発表された論文によると、月の年齢に関して新たな研究によって約44億6000万歳と判明したそうだ。これまでの定説よりも約4000万年古いことが分かった。この発見は、アポロ計画によって持ち帰られた月の岩石サンプルを調べ直すことによって得られたという(Geochemical Perspectives Lettersナショナル ジオグラフィック)。

月の年齢を特定するために使用された鉱物は、ジルコンと呼ばれるもので、ジルコンの結晶は、何十億年にもわたって風化することなく、それが誕生した当時の化学的、地質学的な情報を保持しているという。今回の研究により、月が形成された約44億6000万年前は、太陽系が誕生したとされるおよそ45億7000万年前により近い時期であることが分かったとされる。

月が固まった時期が特定されれば、将来の研究者が月の進化をモデル化する際の基準点にできる。月がなぜ今のような姿をしているのか解明するうえで役立つとしている。

すべて読む

| サイエンスセクション

| サイエンス

|
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

中国の次世代有人宇宙船と月着陸船の原案が公開。2030年までに着陸目指す
2023年09月06日

インド、チャンドラヤーン3号の月面軟着陸に成功
2023年08月26日

ロスコスモスの月探査機 Luna-25、着陸前の軌道変更失敗で月面に激突か
2023年08月20日

JAXAが月探査機「OMOTENASHI」不具合の調査結果を報告
2022年12月29日

Source: スラッシュドット