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明治大、作りたてカレーを数日寝かした味に変える装置

明治大学の宮下芳明教授は、飲食物の味を過去や未来の味に変化させる手法を提案した研究報告をおこなった。この研究では、未熟なトマトや作りたてのカレーの味を数日後の味に変えたり、熟れたトマトや一晩置いたカレーの味を以前の味に戻したりすることが可能かを検証した(ITmedia)。

この研究で提案された「Taste Time Machine」は、味覚センサーによる実測データと理論モデルを基にして、飲食物の味と時間の関係を数式で表し、現時点での食品の味と設定した日時に推定される味との差を求めるというもの。チューブポンプを20機搭載して味溶液を微細に調整し、飲食物にかけて味を変えることができる「TTTV3」という機器を用いて、カレーの味を数日後の味に変えられるか、もしくは数日前の味に戻せるか(逆行)を検証した。

発表では、聴衆に味覚サンプルが配られ、トマトの順行した味と改良されたレシピによる逆行の味を体験できたという。この研究で得られたデータを元に、指定した時間が経過した後の味や、指定した時間だけ前の味に変えることができる味覚AR装置「Taste-Time Traveller」も開発されている。

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Source: スラッシュドット