ガジェット

日本製鉄ら、常圧二酸化炭素からプラスチックの直接合成に成功。世界初

大阪市立大学と日本製鉄、東北大学らの研究チームは27日、常圧の二酸化炭素から、ポリカーボネートジオールを直接合成することに成功したと発表した。ポリカーボネートジオールはプラスチックの一種であるポリウレタンの原料で合成皮革、熱可塑性樹脂、塗料等などの主要原料に使用されている(日本製鉄テレ東BIZ)。

今回の研究では酸化セリウムを触媒として用いることにより、有毒なホスゲンや一酸化炭素を原料として使う必要が無いほか、これらの代替原料として使用される高圧二酸化炭素とジオールと反応させてポリカーボネートジオールを合成する手法で必要だった高圧二酸化炭素や脱水剤が不要になり、目的のポリカーボネートジオールを92%という高い収率で得ることに成功したとしている。

すべて読む

| サイエンスセクション

| テクノロジー

| ニュース

| サイエンス
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

海洋研究開発機構、石油と同じ成分作る植物プランクトンを発見
2021年07月26日

豊田中央研究所、人工光合成で世界最高の変換効率7.2%を実現
2021年04月23日

細胞分裂による増殖が可能な人工生物が作り出される
2021年04月07日

20年以上もDNA断片しか知られていなかった生物、海洋に広く分布していた
2021年03月31日

理研などの研究チーム、光合成細菌を使ってクモ糸を作ることに成功。量産化の可能性高まる
2020年07月17日

サスカチュワン大学の研究者ら、水俣病実験猫717番からアルファ水銀化アセトルデヒドを検出
2020年03月30日

Source: スラッシュドット