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大阪市・大阪府が支援する人工石油事業、開発者は永久機関と主張

あるAnonymous Coward 曰く、

以前スラドでもニュースになった大阪市・大阪府が支援する人工石油製造実験だがその「ドリーム燃料製造装置」の開発者である京大名誉教授で立命館大学総合科学技術研究機構・上席研究員の今中忠行氏が取材に対し「この装置は永久機関だ」と主張し話題になっている(オルタナ)。

仙台市のサステイナブルエネルギー開発株式会社は水を特殊な光触媒によってラジカル水にして、そこに種油とCO2を加えることで、人工石油ができると主張し、「種油10リットルとラジカル水8リットルから合成燃料1リットルが生成できる。この過程で種油10リットルがそのまま残るので、次の反応に使い回せる。残りの7リットルは排水される。人工石油の生成量は5~12%で、1回の反応に3~5分程度掛かる。」と述べている。特殊な光触媒は二酸化チタン、鉄、プラチナなどでできているといい、この光触媒を水にさらし、UVライト(ブラックライト)を当てることで、「ラジカル水」を生成できるという。

同社の試算によると人工石油の生成コストは、軽油の場合、1リットル14円。

エネルギー保存則に反するのでは?という指摘に対しては「反応性が高い電子、あるいは電子を含んだ物質を対象にしている場合には、エネルギー保存法則の外にある」「原爆や水爆も同じだ。原子核のなかには電子、陽子、中性子があり、それらが関与した反応の場合には、エネルギー保存法則の例外が多くある」という独自の主張を展開。今後は大阪万博があるので大阪府と協力していきたいと話した。

その主張は科学の常識を超えたものだが、はたしてこの実証実験は公金を費やすのに適したものだろうか?
大阪市民・府民の良識が期待されるところだ。

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2023年01月31日

Source: スラッシュドット