カナダ宇宙庁(CSA)は5月28日、国際宇宙ステーション(ISS)に用意されているロボットアーム「Canadarm2」にスペースデブリが衝突した痕跡があったと発表した。損傷はアームと耐熱ブランケットの一部であったことから動作には支障がないという。こうしたスペースデブリの危険性は認識されており、世界中の宇宙機関が直径5~10cmを超える2万3000個を超えるスペースデブリを監視している(CSA、ニューズウィーク、GIGAZINE、衝突箇所の動画)。
しかし、それ以下の破片や人工衛星から剥がれた塗膜といった微細なものまでは監視し切れていない。そうした微細な破片でも秒速10~15kmの相対速度でISSに衝突すれば重大なダメージを与える可能性がある。欧州宇宙機関(ESA)は、各国の規制当局は、デブリ対策を安全に行うための技術を開発・提供や管轄する宇宙システムの状況や、デブリ対策の遵守状況をより綿密に監視する必要があるとしている(ESA)。
あるAnonymous Coward 曰く、
放射線の少ない筈の低軌道=ヴァン・アレン帯の内側は、もう宇宙ステーション用軌道に向かないのかも。
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Source: スラッシュドット