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国際チェス連盟のトランス女性の公式戦出場禁止で男女格差議論が起きる

国際チェス連盟(FIDE)が8月にトランスジェンダー選手に対する新たな方針を導入したことで、ボードゲーム界における男女格差についての議論が起きている。この新たな方針ではトランスジェンダー女性は、当面の間、公式の女子大会には出場できないとしている(AERA dot.)。

チェス競技では性別によりルールが異なる部分が存在する。男女間の身体能力の差が影響しない「頭脳戦」であるはずのチェスにおいて、なぜ性別に関するルールが存在するのか。一部の選手やファンからはこの格差が女性を軽視するものだと受け取られており、批判の声が上がっているとされる。

しかし、日本チェス連盟によると「男女にレベルの差があるのは事実」との回答があったという。チェスの評価に使われる「レーティング」指標によれば、各国の男女のトッププレイヤー間には平均で約300ポイントの差があり、これは男性の勝率が約80%になるという。FIDEの新方針は、この数値上の実力差を考慮している可能性が指摘されている。

男女の実力差が存在する原因に関してははっきりとは分かっていないが、競技者の人口が男性に比べて少ないことや、心理学的要因が影響している可能性が指摘されている。

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Source: スラッシュドット