人間は冬眠をしない生物だが、BRIEF RESEARCH REPORTに掲載された最新の研究によると、寒い時期にはより多くの睡眠が必要だった可能性があるらしい。眠障害を持つ292人の患者を対象におこなった調査によると人々は冬にレム睡眠を多く取っていることが判明したという(BRIEF RESEARCH REPORT、The Guardian)。
レム睡眠は、光の変化によって影響を受ける概日時計に直接関係していることが知られている。調査の結果、夏よりも冬の方がレム睡眠の時間が30分長いことが判明したという。睡眠障害を起こしやすい都市人口においても、人間は夏よりも冬にレム睡眠の時間が長く、秋には深い睡眠が少ないことを示唆したものとなっている。
この研究は、人間が季節に合わせて睡眠習慣を調整する必要があることを証明することになるかもしれない。そうなれば、社会は季節に合わせて睡眠習慣を調整したり、季節ごとの睡眠欲求に合わせて学校や仕事のスケジュールを調整する必要性が出てくるかもしれないとしている。
あるAnonymous Coward 曰く、
冬眠しないぶん、長く寝る必要があるそうだ。
| バイオテック
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Source: スラッシュドット