中国国営通信の新華社は7日、中国の銀行保険監督管理委員会(CBIRC)トップである郭樹清氏のインタビューを配信した。その中で郭氏は巨大IT企業の金融業務に関し「(ITプラットフォームを手掛ける14社の)是正が基本的に完了した」と表明した。複数のIT企業の金融業に関する調査を当局が終えたことを示唆しているのだそうだ(共同通信、WSJ、ITmedia)。
中国では約2年間かけて、急速な成長を続けていた国内ITセクターに対し、徹底的な取り締まりを実施していた。これにより、電子商取引大手のアリババグループや生活関連サイト運営大手の美団、また中国配車サービス大手のDiDi(滴滴)グローバルなどが影響を受けていた。なお、アリババグループの創業者である、ジャック・マー氏に関しては、アリババ傘下の決済アプリである支付宝(アリペイ)を提供しているアント・グループの支配権を手放したという。同氏も一時期日本などに滞在していたことが報じられている。
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Source: スラッシュドット