ガジェット

世界初「電気運搬船」開発。地方で余る再エネを都会へ

過去記事でも取り上げたことのある、東京の新興企業「パワーエックス(PowerX)」は、世界初の電気運搬船を開発中だ。愛媛県今治市にある今治造船が設計し、2025年に完成を目指している。この船は約24万キロワット時の電気を一度に運び、1日分の2万4000世帯分の電力を供給することができるとされている(産経新聞)。

この船は、地方で余剰となる再生可能エネルギー(太陽光や風力など)の電気を集めて都市へ輸送する役割を担う。政府も海洋基本計画でこの取り組みを支援する意向を示している。地方では再生可能エネルギーの利用拡大が進んでいるが、九州電力管内では、太陽光や風力発電の建設が爆発的に急増した結果、電力供給過剰に悩まされている。

このため九州電力は2018年以降、全国で初めて太陽光や風力発電の「出力制御」を実施、2019年には原発3~4基分の電力が捨てられたとされる。電気運搬船が実用化されると、この余剰電力の有効活用につながると期待されている。

すべて読む

| ハードウェアセクション

| ハードウェア

| 電力

| 交通
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

海上で発電して電気運搬船により電気を輸送する事業プロジェクト。ZOZOの元COO設立企業
2021年08月23日

九州電力管内、電力需要減少で太陽光発電などに対し出力制御を求める可能性
2018年10月11日

九州電力管内、太陽光発電による発電量が受け入れ限界に近づく
2018年05月08日

Source: スラッシュドット