分析会社のAmpere Analysisが21日に発表したレポートによると、2024年には世界の有料テレビ普及率が初めて減少する見通しだという。Ampereによる予測によれば、有料テレビ普及率は2023年第4四半期の60.3%がピークとなり、その後の2024年からは低下傾向で、2028年末までに約4%ほど低下すると予測されている(Ampere Analysisレポート)。
減少は南北アメリカ大陸が主な要因とされる。特に北米では有料テレビ普及率が2009年の84%という高い水準だったのに対し、2023年には45%とほぼ半減している。この減少の理由としては、現在の有料テレビが月額90ドルと高額化していること、顧客のテレビ離れ、そして成熟したSVoD市場との競争の組み合わせによって引き起こされているとしている。
北米と同様にラテンアメリカでも、有料テレビの普及率がピーク時の2016年の42%から約10%ポイント減少しており、一方でAPACとヨーロッパでは低コストのIPTVサービス分野での成長が見られる。特にチャイナモバイルが2018年にIPTVライセンスを取得してからは中国からの伸びが大きくなっているとのこと。
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Source: スラッシュドット