マイクロソフトの脅威分析センターによると、ロシアと協力する活動家たちが、米国のイライジャ・ウッドやプリシラ・プレスリーなど7人の俳優らをだまして、ウクライナに対してオンライン情報戦をおこなうためのショートビデオを撮影させていたことが判明したそうだ。著名人がファンに個別メッセージを送ることで人気の、動画プラットフォーム「カメオ」を使った工作だという(マイクロソフトの脅威分析センター、WSJ、BBC)。
今回の調査で発覚した著名人の動画は、いずれも「Vladimir」という名前の人に向かって、アルコールの過剰摂取や薬物利用について周囲に助けを求めてくださいと促すメッセージだった。「Vladimir」をウクライナ語読みすると、ゼレンスキー大統領のファーストネームになる。
これらの動画はSNS上で拡散され、ロシア政府や関連アカウントを通じて広められた可能性がある。マイクロソフトは2023年7月以降に調査で関連する動画が7本見つかったとしている。俳優たちは、自分たちの映像がロシアのプロパガンダに使われることを知らなかった可能性が高い。被害者の一人であるイライジャ・ウッドさんの代理人は、該当する動画は「ゼレンスキー氏にあてたつもりのものでもなければ、ロシアやウクライナや戦争に何の関係もないもの」だとコメントしている。
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Source: スラッシュドット