マスクをフィットさせるための「ハック」について、ケンブリッジ大学などの研究チームが実験を通じてその効果と問題点を研究している
(論文、
ケンブリッジ大学のプレスリリース、
SlashGear の記事)。
研究に用いたマスクはサージカルマスクと KN95 マスクで、ハックはマスクのゴムひもを結ぶ・サージカルテープでマスクの縁を顔に固定する・パンティストッキングをマスクの上から巻く・包帯をマスクの縁部分に巻き付ける・つなぎ合わせた輪ゴム 3 本でマスクを押さえる・マスクの隙間にガーゼを詰める、という 6 種類だ。被験者は 18 歳女性 (頭囲 56 cm、以下同)・20 歳男性 (60 cm)・29 歳女性 (54 cm)・51 歳女性 (55 cm)の 4 人。パンティストッキングは 2 ブランドの製品 (A / B) を用い、ガーゼ詰込みと包帯巻き付けは KN95 のみ、輪ゴムはサージカルマスクのみで行っている。
結果としては、18 歳女性の KN95 ゴムひも結び、51 歳女性の輪ゴムを除いてハックによるフィット改善がみられた。被験者ごとのばらつきは大きいが、平均では KN95 のパンティストッキング A とサージカルテープ、サージカルマスクのパンティストッキング A / B とサージカルテープでの改善が大きい。ただし、鼻梁でのフィット改善を苦手とするハックも多く、パンティストッキングは被験者の鼻の高さによって結果が大きくばらついたようだ。
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Source: スラッシュドット