ファイザーが禁煙補助剤 CHANTIX 錠の 12 ロット分について、米国でリコールを発表している(米食品医薬品局の発表)。
CHANTIX はニコチンよりも刺激が弱い主成分のバレニクリンがニコチン受容体に結合し、ニコチンの結合を阻害することで禁煙治療を補助するもので、日本ではチャンピックス (Champix) という商品名で販売されている。しかし、他国に出荷された一部ロットでバレニクリンに由来するニトロソアミン (N-ニトロソ-バレニクリン) が検出されたことから、定量試験を実施するため 6 月に全ロットの出荷停止が発表されていた(PDF)。
今回のリコールでは CHANTIX 0.5mg 錠および 1mg 錠の両方が対象となっており、ニトロソアミンの含有量がファイザーの規定する 1 日の許容摂取量を上回るとのこと。N-ニトロソ-バレニクリンを長期間服用すれば発がんリスクが高まると考えられているが、リコール対象品の含有量は禁煙治療に使用する患者の健康に影響を与えるレベルではなく、禁煙による健康増進の利点の方が大きいとのことだ。
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Source: スラッシュドット