ガジェット

ヒアリの筏、10 匹以上ではヒアリの意思とは無関係に崩れにくくなる

米ジョージア工科大学の研究グループによると、ヒアリの筏が安定して形を保つには 10 匹以上のヒアリが必要なのだそうだ
(Ars Technica の記事
Popular Mechanics の記事
論文アブストラクト)。

ヒアリは洪水発生時などに集まって筏状になり、水面を移動する。過去記事ではお互いに脚を引っ掛けると説明されていたが、今回の研究者によるとヒアリ同士が接近するとお互いに蹴って離れようとするのだという。そのため、少数のヒアリが作った筏はすぐに分解してしまうが、10 匹以上が集まると分解しにくくなるようだ。

これは俗に「チェリオス (Cheerios) 効果」などと呼ばれ、液体に浮かぶ小さな物体が互いに引き合う、または反発し合う現象で説明できるという。シリアル食品「Cheerios」を牛乳に入れると、粒同士が寄り集まったり、ボウルの縁に集まったりする。

これは浮力と表面張力、メニスカスの組み合わせにより発生するものだ。10 匹以上のヒアリが水面に集まると同様の現象が発生し、互いに離れようとしても離れられなくなるとのことだ。

すべて読む

| ITセクション

| バグ

| サイエンス
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

強毒のヒアリ、国内で定着の可能性
2019年10月17日

英国で大量に発生した羽アリを気象レーダーが雨と誤検知
2019年07月20日

ヒアリは特定のウイルスに感染すると食べ物の嗜好が変わる
2018年10月11日

東日本大震災の津波の漂流物に乗り、日本の沿岸性海洋生物300種近くが生きたまま米国に漂着
2017年09月30日

米国・ヒューストン、洪水に浮かぶヒアリの筏
2017年09月02日

ヒアリ、関東で発見
2017年07月07日

大阪港でヒアリの女王アリが確認される
2017年07月05日

ヒアリに続き、今度はアカカミアリという有毒のアリが見つかる
2017年06月27日

強い毒を持つ南米原産の蟻「ヒアリ」、日本上陸か
2017年06月19日

Source: スラッシュドット