NTTドコモは第6世代通信(6G)の特徴である超低遅延を生かした技術を開発したそうだ。6Gではネットワークの通信速度が人間の神経の反応速度を超えるそうで、脳や身体の情報をネットワークに接続し、人間の感覚を拡張するというSFじみたことが可能になるという。同社は17日にこうした「人間拡張」を実現するための基盤を、H2L、FCNT、富士通の技術協力を得て開発したそうだ(NTTドコモリリース、Impress Watch、BCN、ロボスタ)。
この技術基盤では人やロボットなど他者間の動作の共有が可能になる。例えば動作を再現する駆動機器に伝える際、操作元となる人間と接続先である機器とのサイズ差を吸収して無理のない自然な動作をしたりできる。例えば人間の動きをトレースして巨大ロボットを動かしたり、反対に超小型ロボットに人間の動きを反映させて精密作業をしたりすることもできるようだ。この技術基盤では、パートナー企業のさまざまなデバイスの相互接続も可能なほか、デバイス開発者向けに簡単に接続可能な開発キット(SDK)を提供することも考えているとしている。
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Source: スラッシュドット