headless 曰く、
デルタ航空が同社のカーボンニュートラルの取組について虚偽の説明をし、不当な利益を得ていると主張するクラスアクション訴訟が米国で提起された
(The Verge の記事、
AP News の記事、
訴状: PDF)。デルタは 2020 年から同社が「世界初のカーボンニュートラルな航空会社」だと主張しているが、排出量を削減するのではなく、ボランタリーカーボン市場でのカーボンクレジット購入に依存している。
しかし、原告はデルタの主張するオフセットの値が確認できるものではなく、オフセットプロジェクトはデルタがクレジットを購入しなくても実行されたもので追加性がないことや、プロジェクトによる排出量削減は数十年かかること、プロジェクトに永続性がないことなどを挙げ、実際にはカーボンニュートラルが実現されていないと主張する。一方、気候変動に配慮したい一般の消費者はカーボンニュートラルの主張を信じ、プレミアムを支払ってでもデルタを選んでいる。原告も多額のプレミアムをデルタに支払っており、デルタは不当に大きなシェアと利益を得ているとのこと。
そのため、原告は 2020 年 3 月 6 日以降、現在までの間にカリフォルニア州でデルタのチケットを購入した自然人をクラスと認め、賠償金支払いやデルタによるカーボンニュートラルの主張など不当な主張に対する差止を命ずることなどを求めている。一方、デルタは2022年3月以降はカーボンオフセットから脱炭素化に移行しており、持続的な航空燃料への投資やより燃料効率のいい航空機への置き換えを進めているなどと The Verge に説明したとのことだ。
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Source: スラッシュドット