ロシアの映画監督と俳優を含む 3 人のクルーを乗せたソユーズ MS-18 は日本時間 17 日 13 時 35 分に国際宇宙ステーション (ISS) から地球へ帰還し、帰還用カプセルがカザフスタンに無事着陸したが、帰還に先立つエンジンテストでは ISS を傾けるトラブルが発生していたそうだ (ロスコスモスのニュース記事、 The Verge の記事、 The New York Times の記事、 SlashGear の記事)。
トラブルが発生したのは日本時間 15 日 18 時 13 分頃。帰還時にコマンダーを務めたロスコスモスのオレグ・ノビツキー宇宙飛行士が ISS にドッキングしている MS-18 の噴射テストを実行したところ、終了予定時間を過ぎても予期せず噴射が続いてしまったのだという。ISS は 57 度回転したが、すぐに正常な状態へ復元されたとのこと。ISS では 7 月にもロシアの多目的実験棟 (MLM) ナウカが予定外の噴射を行って回転するトラブルが発生している。
なお、映画監督と俳優が今回 ISS へ行ったのは映画撮影のためだが、着陸後のシーン撮影は着陸地点でも続けられた。また、ノビツキー宇宙飛行士は今回 191 日間 ISS に滞在し、宇宙滞在日数が合計 531 日となったそうだ。
| サイエンス
| 宇宙
|
関連ストーリー:
ロシアの映画監督と俳優がISSに到着、史上初の宇宙での映画撮影に挑戦
2021年10月12日
ナウカのスラスタートラブルで国際宇宙ステーション本体が540度回転していたことが判明
2021年08月06日
ロシアの多目的実験モジュール ナウカ、国際宇宙ステーションにドッキング
2021年07月31日
Source: スラッシュドット