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オランダ国立美術館、レンブラントの「夜警」を717 ギガピクセルの超高解像度写真にして公開

headless 曰く、

オランダ国立美術館がレンブラントの「夜警」を 717 ギガピクセルの超高解像度写真にし、オンラインで公開している
(プロジェクトページ
プレスリリース
The Verge の記事)。

写真は Hassselblad H6D 400 MS を用いて撮影した各 5.5 cm × 4.1 cm、計 8,439 点の写真を AI がつなぎ合わせたもの。1 ピクセルは絵画上で 1 辺 0.5 μmの正方形の領域に相当し、最終的なファイルサイズは 5.6 TB にのぼる。芸術作品のデジタル画像としては過去最大のものだという。同美術館では 2020 年 5 月に 44.8 ギガピクセルの「夜警」を公開しているが、今回の写真はその 4 倍の精細度であり、「夜警」の調査・修復プロジェクト「Operation Night Watch」にかかわる研究者がリモートからより詳細な調査をできるようになる。

Operation Night Watch は 19 日から次の段階へ入り、絵画そのものに対する最初の保存処理を実行する。「夜警」のキャンバスは変形が進み、特に左上隅にはっきりとした波打ちがみられることから、最初に行う作業は新たな木枠への付け替えだ。この問題は緊急な対応が必要ではあるものの、対応そのものは容易であり、作品の将来に影響を与えるようなものではないという。そのほかの保存処理の実施に関しては、最初の処置が完了してから順次検討していくとのことだ。

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Source: スラッシュドット