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ウクライナ軍総司令官、反攻作戦が膠着状態に陥っていると述べる

あるAnonymous Coward 曰く、

ウクライナ軍のザルジニー総司令官が英エコノミスト誌とのインタビューで述べた内容によると、6月から開始されたウクライナ軍の反攻作戦について、当初の楽観論とは裏腹に、膠着状態に陥っているという(NHK, 航空万能論GF)。

反攻作戦において、当初ウクライナ側はロシア軍の防衛ラインを1日30kmのペースで突破して、4か月もあればクリミアを攻略できると考えていたという。しかし、南部と東部どちらの攻勢もロシア軍の地雷原や砲撃と無人機により阻止され、前進は5か月間で17kmに留まった。またロシア軍を消耗させればプーチンを止められるとの見通しも、15万人もの戦死者を与えても、ロシア側が第二次世界大戦レベルの消耗戦を想定していたことから有効ではなかったとしている。来年にはF-16などが引き渡し予定だが、ロシア側も防空能力を強化しており、何らかの画期的なブレイクスルーが来ない限りは地道に戦いを続けるしかない、一方でロシアでは人命は安価だがウクライナはそうではないため、長期的には人的資源の確保が困難になってしまうとまとめている。

こうした状況を受けてか、米NBCも米欧の当局者が10月にウクライナ側に和平交渉に向けた圧力をかけたと報じている(日経新聞)。一方でウクライナのゼレンスキー大統領はこれらの報道に対して和平交渉の圧力説を否定し、さらに戦況についても「膠着状態ではない」と否定する発言を行っている(ブルームバーグ)。

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Source: スラッシュドット