ガジェット

イモガイに刺されたら、気を失う前に誰かに伝える

イモガイは毒のある貝の中でも、特に猛毒を持っていることで知られているそうだ。千葉県の房総半島から南に広く分布し、浅瀬などにも生息している。そんな「イモガイ」に刺された場合、毒の回るスピードに対処する手順が非常に難しいということがSNSのX上で話題になっているようだ。SNSで言われている具体的な手順は次の通りになる(Togetterなきじん海辺の自然学校)。

1. 頑張って人の目につく場所にたどり着く
2. 通りがかった人に「私はこれから気を失います」と伝える
3. 貝に刺されたと説明し、「フグに似た毒です」とも伝達する
4. その後で気を失う

といった無理ゲー具合となっている。イモガイの毒は非常に強力で、その毒性はコノトキシンと呼ばれるペプチドの混合物によって引き起こされる。現在、イモガイの毒に対抗できる特別な治療法はないため、唯一の治療法は「代謝が終わるまで頑張ること」だそうだ。

なきじん海辺の自然学校の記事でも応急処置として
1. 声を出して助けを求めます
2. 毒を口で吸い出しながら、起立・歩行が可能な間に陸へ上がります
3. ただちに救急車を呼びます。迷うことなく119番通報してください

という方法が記載されており、こちらも高難易度となっている。

すべて読む

| サイエンスセクション

| バイオテック

| サイエンス
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

フランスで毒キノコの被害が急増、スマホのAIキノコ識別アプリも一因か
2023年09月05日

世界初の完全陸上養殖で『あたらない牡蠣』が実現、3年以内を目処に量産化を目指す
2023年08月09日

韓国で化学工場が爆発、フッ酸が流出し近隣を汚染する大事故に
2012年10月12日

Source: スラッシュドット