アルプスアルパインと古野電気は14日、車両位置誤差50cmの高精度測位を実現する全球測位衛星システム(GNSS)モジュール「UMSZ6シリーズ」を発表した。このモジュールは2社が共同開発したもので、実車両における実証実験などを通じて性能評価を行い、2023年中の量産開始を目指すとしている(アルプスアルパイン、Car Watch)。
通常のGNSSだけの測定ではどうしても車両位置に数メートルの誤差が生じることから、通常のナビゲーションシステムでは補正手段としてRTK(Real Time Kinematic)などの外部サービスを用いて誤差を補正している。UMSZ6シリーズでは、古野電気のノイズの影響を抑制するExtended Carrier Aiding技術を用いた多周波GNSSチップを利用することで、車両位置の補正情報なしでも車両位置誤差50cmという高精度測位を実現したのだそうだ。
リリースによれば、幅員約3メートルの一般道でも確実な車線レベルの車両位置測位ができるとのこと。RTKなしでも実用的な精度を持つことから、RTK受信部の省略が可能になるほか、また補正情報の使用に伴うランニングコストも不要となる。また高度な自動運転技術を確立するためのブレークスルーになるとしている。
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Source: スラッシュドット