アメリカ自動車協会 (AAA) は 13 日、制限速度の変更と道路の安全性に関する研究結果を発表した
(ニュースリリース、
The Verge の記事)。
研究は交通安全のための AAA 基金が行ったもので、最近制限速度が変更されて新たな標識が設置された道路の 12 地点 (6 地点は引き上げ、6 地点は引き下げ) で事故の増減を調べている。それによると、制限速度が引き上げられた 3 つの州間高速道路のうち、2 つで交通事故が増加したという。一方、制限速度が引き下げられた 2 つの幹線道路の 1 つで交通事故が減少したそうだ。また、制限速度の引き上げ・引き下げいずれの場合も移動時間への影響はあまりなかったとのこと。
制限速度引き上げの事故が増えそうな印象に対して微妙な結果だが、AAA の発表は実際に制限速度引き上げが事故の増加につながり、移動時間の短縮にはつながらないという方向になっている。全米各州では制限速度引き上げが進められているが、AAA ではこれらの州が制限速度引き上げの利点を過大評価し、リスクを過小評価しているとし、制限速度引き上げが常に期待したようないい結果を生むとは限らないと注意喚起している。
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Source: スラッシュドット