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「トレパク」と批判も根拠なしと認定、名誉毀損で314万円賠償命令

駒沢公園行政書士事務所日記で、漫画家が絵師のトレース疑惑をネットで非難した後、名誉毀損で314万円の賠償命令を受けた件について触れている。この裁判の原告はトレースの疑惑をかけられたイラストレーターで、被告はトレースを指摘した漫画家兼イラストレーターとなっている(駒沢公園行政書士事務所日記東京地裁令和5.10.13令和2(ワ)25439損害賠償等請求事件等[PDF]Togetterその2)。

原告側は、被告が管理するブログとTwitter(当時、現X)のアカウントにおいて、検証画像300点を掲載するなどをしたことにより、原告の名誉が毀損されたとしている。判決では「被告の主張する「線の重なり」があることのみをもって、原告が被告イラストをトレースし、原告イラストを作成したと推認することはできない」として、トレースした事実は認められなかったという。またトレース疑惑をブログなどで公表したことは名誉棄損にあたると判断されたとしている。

原告の損害額は逸失利益、精神的損害、弁護士費用相当額の合計314万円とされ、本件各投稿の削除が必要と認定されたとしている。駒沢公園行政書士事務所日記では、この判決はトレース疑惑と名誉毀損に関する重要な判例となったとしている。

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Source: スラッシュドット