ガジェット

Microsoft Teams のデスクトップアプリが認証トークンを平文で保存する問題、修正予定なし

Microsoft Teams のデスクトップアプリが認証トークンを平文で保存していることが Vectra の調べにより判明したのだが、報告を受けた Microsoft では修正の必要な問題ではないと回答しているそうだ
(Vectra のブログ記事
Ars Technica の記事
Dark Reading の記事
VentureBeat の記事)。

Microsoft Teams のデスクトップアプリ (Windows / Mac / Linux) は Electron ベースのウェブアプリケーションだ。しかし、標準状態のElectronでは、通常のウェブブラウザーで利用可能なファイルをセキュアに保持する仕組みなどが利用できない。Microsoft Teams アプリでは認証トークンが特別な権限なく読み取り可能な場所に平文で保存されているため、ローカルやリモートの攻撃者は容易に認証トークンを入手できる。認証トークンは Microsoft Teams 以外の Microsoft 365 アプリケーション等への攻撃も可能にし、多要素認証もバイパス可能だ。

しかし、Microsoft では攻撃者が初めにターゲットのネットワークへのアクセスを可能にする必要があることから、至急サービスの必要な問題の要件を満たさないなどと回答したという。ただし、Dark Reading に提供した声明では将来の製品リリースでの対応を検討するとも述べているとのこと。このような回答について、Vectra の Connor Peoples 氏は Progressive Web App への移行を進める Microsoft が Electron アプリの修正に力を割きたくないのだとの見方を示す。そのため、Vectra では Microsoft Teams アプリの利用中止と、ブラウザー上での利用を推奨している。

すべて読む

| セキュリティセクション

| セキュリティ

| マイクロソフト

| ソフトウェア

| 暗号

| デベロッパー
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

Microsoft Teams、電子メールサービス Tutanota のアドレスによる登録をブロック
2022年08月08日

「IME パッド」から表示と異なる文字が入力される問題、Windows 10環境では修正予定なし
2022年07月19日

Microsoft 曰く、フィードバックHubで最多の賛成票を集めても要望の数としてはごくわずか
2022年04月10日

Microsoft Teams、サブドメイン乗っ取りの脆弱性を悪用してユーザーアカウントの乗っ取り可能な問題を修正
2020年04月29日

Firefox 71、17年以上前にリクエストされていたキオスクモード起動オプションを追加へ
2019年10月10日

Microsoftの広告SDKを通じた不正広告キャンペーン、1か月以上経過しても対策なし
2019年06月08日

Mozilla、日本政府の公開鍵基盤(GPKI)について「対応予定なし」というステータスに
2018年03月01日

AppleとGoogleが修正し、Microsoftが修正しなかった脆弱性とは
2017年09月10日

Windows 7/8.1をWebページから停止させることも可能なNTFSのバグ
2017年05月28日

Windows 10のディスククリーンアップ自動実行機能を利用してUACをバイパスする方法
2016年07月28日

Microsoft、発見者に125,000ドルの賞金を支払ったバグを修正せず
2015年06月25日

Google、Windowsの未修正脆弱性をさらに公表
2015年01月18日

Source: スラッシュドット