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Apple、iPhone 12の比吸収率がフランスで問題となった理由と対応内容を公開

Apple は 10 日、iPhone 12 の比吸収率 (SAR) がフランス周波数局 (ANFR) のテストで基準値に収まらなかった理由と、基準値に収めるための修正内容を公表した
(HT213923)。

Apple によれば、iPhone には人体から離れたことを検出する機能が搭載されており、テーブルに置いたときには送信電力がわずかに増加することを許容しているのだという。このメカニズムはすべての iPhone で 10 年以上にわたって使われてきたが、ANFR の特定の試験プロトコルではデバイスが人体から離れた静止面に置かれていても人体近接時の基準値を下回ることが要求されるとのこと。

そのため、iOS 17.1 にはフランスのユーザーを対象としてこの機能を無効化するアップデートが含まれており、iPhone 12 が人体から離れた静止面に置かれているときに送信電力が増加しなくなるそうだ。これにより、人体から離れた状態で使用する場合にわずかなパフォーマンス低下の可能性もあるが、大部分のユーザーが影響を認識することはないと考えられるとのことだ。

なお、このサポート記事では iOS 17.1 が既に一般向けにリリースされているかのように書かれているが、現在のところベータテスト中だ。iOS 17.1 ベータ 3 では watchOS 10.0 を実行する Apple Watch とペアリングした場合に消費電力が増回する問題が修正された。watchOS 10.1 ベータ 3 でも iOS 17.0 を実行する iPhone とのペアリングで消費電力が増加する問題が修正されている。こちらのリリースノート(iOS 17.1
watchOS 10.1)は開発者向けの API 変更に関連するもので、マイナーバージョンでの変更は考慮されていないようだ。

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Source: スラッシュドット