Midjourney、Stable Diffusion、DALL-EといったAIによる画像合成技術はSNS上では人気だが、ゲーム開発者とアーティストはこうしたAIアート生成ツールの台頭について、どう感じているかを問う記事がNintendo Lifeに掲載されている(Nintendo Life)。
TeslagradとTeslagrad 2のアートディレクターであるOle Ivar Rudi氏はこの問いに「困惑している」と回答した。同氏はデータセットとして望んでいないイラストレーターの作品が使われてしまっている点を心配している一方で、適当なキーワードを入力して予測不可能な画像が生成されるAIアート生成ツールの魅力も十分に理解ができるとしている。ゲーム デザイナーのMartin Hollis氏は、非常にランダムな結果を生み出す能力の面白さに同意すると話す。AIアート生成ツールで感じられるユーモアは、たいていの場合、手の本数を間違って描いてしまうといったAIのスキルや理解の欠如から生じる部分にあるという。
コンセプト アーティストのKarla Ortiz氏は、イメージボードの作成や参考文献として、また絵画の修復支援にも役立つかもしれませんと話す。しかし、こうした分野での活躍は著作権上の問題が解決している特定のアート業界のみの話になるだろうとも指摘している。同氏は現状のAIアート生成ツールは自身で創造性を発揮することはできないことから「電卓に非常に似ている」と話す。
ソースイメージの無秩序な使用は多くの問題を引き起こす。特に企業がこのテクノロジを使用する場合、法的なリスクも抱えかねない。多くのAIツールはトレーニングデータを公開されることがなく、発注するクライアント側も透明性に欠けている。厳格な著作権ガイドラインを決めても、それを確認することはまず不可能だとOrtiz氏は指摘している。
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Source: スラッシュドット