ガジェット

ゲーム開発者やアーティストはAIアートの盛り上がりをどう思っているか

Midjourney、Stable Diffusion、DALL-EといったAIによる画像合成技術はSNS上では人気だが、ゲーム開発者とアーティストはこうしたAIアート生成ツールの台頭について、どう感じているかを問う記事がNintendo Lifeに掲載されている(Nintendo Life)。

TeslagradとTeslagrad 2のアートディレクターであるOle Ivar Rudi氏はこの問いに「困惑している」と回答した。同氏はデータセットとして望んでいないイラストレーターの作品が使われてしまっている点を心配している一方で、適当なキーワードを入力して予測不可能な画像が生成されるAIアート生成ツールの魅力も十分に理解ができるとしている。ゲーム デザイナーのMartin Hollis氏は、非常にランダムな結果を生み出す能力の面白さに同意すると話す。AIアート生成ツールで感じられるユーモアは、たいていの場合、手の本数を間違って描いてしまうといったAIのスキルや理解の欠如から生じる部分にあるという。

コンセプト アーティストのKarla Ortiz氏は、イメージボードの作成や参考文献として、また絵画の修復支援にも役立つかもしれませんと話す。しかし、こうした分野での活躍は著作権上の問題が解決している特定のアート業界のみの話になるだろうとも指摘している。同氏は現状のAIアート生成ツールは自身で創造性を発揮することはできないことから「電卓に非常に似ている」と話す。

ソースイメージの無秩序な使用は多くの問題を引き起こす。特に企業がこのテクノロジを使用する場合、法的なリスクも抱えかねない。多くのAIツールはトレーニングデータを公開されることがなく、発注するクライアント側も透明性に欠けている。厳格な著作権ガイドラインを決めても、それを確認することはまず不可能だとOrtiz氏は指摘している。

すべて読む

| ITセクション

| テクノロジー

| グラフィック

| 人工知能
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

AI絵師にとって鮭は切り身?
2022年10月14日

風景写真を入力、その中を飛行する動画をAIで生成する技術をGoogleが開発
2022年10月13日

スケッチ1枚からイラストやアニメーション、3Dモデルをリアルタイムに自動生成する実験
2022年09月28日

米著作権局、AI がアートワークを生成したグラフィックノベルを著作権登録
2022年09月24日

Getty Images、AIが生成した画像を禁止
2022年09月23日

画像生成AI「Midjourney」が美術品評会で1位を取ってしまい騒動に
2022年09月03日

AI絵師に異世界文字を書かせる
2022年10月28日

Source: スラッシュドット