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米FAA、5G Cバンド干渉に未対策の電波高度計を搭載する航空機に飛行制限

headless 曰く、

米連邦航空局 (FAA) は 1 日から、5G C バンド信号の干渉対策が行われていない電波高度計を搭載する航空機の飛行制限を開始した
(FAA の告知
CBS News の記事
Simple Flying の記事)。

FAAは5G Cバンドの商用サービス開始直前になって電波高度計に干渉する可能性があると発表し、サービス開始が 2022 年 1 月まで延期された。サービス開始直後には米国便の一部が欠航となるなど混乱もみられたが、空港周辺の緩衝地帯設置FAAによる電波高度計の認可、航空会社による干渉対策などにより、90 % 以上の機種で視界不良時の着陸が可能となっている
(FAA の記事)。

米大手航空会社ではアメリカン航空とサウスウエスト航空、アラスカ航空、フロンティア航空、ユナイテッド航空の 5 社が全機材で 5G C バンド対策を完了しているが、デルタ航空だけはサプライヤーからの提供遅れにより、190 機が未対策だという。デルタはこれによる欠航が発生することはないとしつつ、安全性を低下させることもないと述べており、極力欠航が必要になることのないよう計画を立てているとのこと。1 日にはデルタの 9 便が欠航しているが、5G の問題が原因ではないと説明しているそうだ。

1 日は飛行制限による混乱も懸念されたものの、特に大きな問題は発生しなかったようだ。緩衝地帯設置も間もなく終了となるが、具体的な終了日等の情報は出ていない。

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Source: スラッシュドット