昭和大学は5月28日、医学部麻酔科学講座の講師だった上嶋浩順氏が発表していた論文計142本に不正があったと発表した。大学側は捏造や改ざんの認定された論文は117本あったと認定され、論文の取り下げを勧告したという。上嶋氏の論文の共著者に関しては、内容に関与していないとして、研究不正は認定されなかったとしている(昭和大学リリース、朝日新聞、日経新聞)。
論文不正を監視している「リトラクションウオッチ」では、研究者別の撤回論文数ランキングが作成されている。このランキングによれば、現在、論文撤回数の多い10人のうち4人を日本人研究者が占めている。上嶋氏による論文117本が取り下げられれば、上嶋氏が世界第3位に入る模様。
1位から3位まで、あるいは4位まで麻酔科医が独占し、トップ5人中4人が日本人医師となる。トップ10まで広げれば、6人が日本人医師、5人が麻酔科医となる。トップ10まで広げれば、6人が日本人医師、5人が麻酔科医となる。
とのことで、日本人の医師はどうなっていると指摘されても仕方のない状況であるらしい。
| YROセクション
| 著作権
| 医療
| 教育
|
関連ストーリー:
京都大学で論文盗用が判明、初の博士号取り消しへ
2021年05月26日
ミネソタ大研究者、研究のためとしてLinuxカーネルに意図的に脆弱性コードをコミット
2021年04月26日
米トランプ政権、国家資金援助を受けた研究の学術論文を出版時点から無償で閲覧できるよう義務付ける計画との噂
2020年01月03日
「研究公正の取組み強化のための調査研究」で研究不正(文章の盗用)があったとの指摘
2019年10月07日
東洋英和女学院の院長、著書でねつ造・盗用が発覚、懲戒解雇される
2019年05月17日
東大、分子生物学研究所教授らの新たな論文不正5件を認定
2017年08月02日
岡山大学で論文不正告発を行った教授2名が解雇される、裁判沙汰に
2016年01月13日
Source: スラッシュドット