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国立環境研究所、被災リスク低減のため絶滅危惧種の細胞の分散保存へ

読売新聞の記事によれば、国立環境研究所は2002年に「タイムカプセル化事業」として絶滅の危機に瀕している生物の細胞などを保存する取り組みを開始しているそうだ。現在は、環境省のレッドリストに掲載されている絶滅の危機に瀕している種を含む、計127種の細胞や生殖細胞を氷点下160度で保存したりしているそうだ。しかし、2011年に起きた東日本大震災の際は同研究所の実験棟が被災、その際には温度管理システムが停止するなどタンク内の温度保持が危機的な状況に陥った経験があるという(読売新聞)。

そんなことから、絶滅の危機に瀕している生物の細胞を凍結保存するための設備を、各地に分散設置する取り組みを進めているそうだ。その一環として、茨城県つくば市にある国立環境研究所のほかに、3月に沖縄県の沖縄美ら島財団に新たなタンクを設置。北海道ではクラウドファンディングで700万円を目標に資金を募り、今年度内に北海道大学でタンクの管理を開始する予定だとしている。

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Source: スラッシュドット