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世界初のサイの胚移植に成功。絶滅寸前のキタシロサイを絶滅から救う道が開かれる

科学者と自然保護活動家の国際コンソーシアムである「BioRescue」は、胚移植によるサイの妊娠に世界で初めて成功したそうだ。ケニアのオル・ペジェタ保護区で代理母として選ばれたミナミシロサイに、成功率を高めるため2頭のミナミシロサイの胚を移植。70日後に体長6.4センチのオスの子どもを妊娠していることが明らかになったという(ライプニッツ動物園野生動物研究所ScienceDaily)。

胎児の組織サンプルは収集され、ドイツのベルリンにあるマックス・デルブリュック分子医学センターとライプニッツ動物園野生動物研究所に送られた。そして2024年1月に胎児のDNA解析により、胚移植による妊娠であることが確認された。この実験は現時点で世界に2頭しか残っていないキタシロサイを救うための概念実証の一環として実施されたという。このサイの胚移植と妊娠の成功は、キタシロサイの胚移植が安全におこなえることを意味しており、キタシロサイを絶滅から救うための重要な一歩となるとしている。

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Source: スラッシュドット