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ビッグフット目撃件数はアメリカグマの生息数が多いほど増加するとの研究成果

headless 曰く、

北米におけるビッグフット・サスクワッチの目撃情報について、アメリカグマの生息数が多いほど増加するとの研究成果が公表されている
(論文アブストラクト
Ars Technica の記事)。

アメリカグマ (Ursus americanus) は「black bear」と呼ばれるが、毛の色は黒に限らず、明るい茶色や赤茶色まで個体によってさまざまだ。周囲を見回すために2本の後肢で立ち上がることも多いく、ビッグフットが住むと考えられている森林地帯に出現する。そのため、ビッグフットの目撃情報はアメリカグマの見間違いではないかと以前から指摘されており、太平洋岸北西部ではアメリカグマの生息数とビッグフット目撃数の相関関係を示す研究成果が過去に公表されている。今回の研究はこれを米国とカナダ全体に広げるものだ。

研究では米国とカナダの州ごとに人口と森林の広さを勘案し、アメリカグマの生息数に対するサスクワッチ目撃件数の割合を算定している。ただし、アメリカグマの生息数に関するデータのない米国の 4 州 (ロードアイランド、テキサス、ウィスコンシン、ワイオミング) およびカナダの 4 州 (アルバータ、ニューファンドランド・ラブラドール、ノースウエスト、ノバスコシア) は除外し、アメリカグマの生息が確認されていない 9 州 (デラウェア・ハワイ・イリノイ・インディアナ・アイオワ・カンザス・ネブラスカ・ノースダコタ・サウスダコタ) は生息数 0 としている。

その結果、サスクワッチ目撃件数はクマの生息数と統計的に有意な相関関係があり、クマが 1,000 頭増加するごとにサスクワッチ目撃件数は 4% (95% CI: 1-7%) 増加。2006 年の全州平均ではクマおよそ 5,000 頭ごとに 1 回のサスクワッチ目撃が報告されているという。統計的に考察すると、多くのサスクワッチ目撃情報はクマを見間違えたものとみられ、そこにビッグフットがいるなら、それはクマかもしれないとのことだ。

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Source: スラッシュドット