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ドイツ政府、気候変動対策基金をチップ工場への補助金に流用

ドイツ政府がエネルギー転換と気候保護のための基金から一部を流用し、チップ工場への補助金にすると Bloomberg が報じている
(The Next Web の記事
The Register の記事)。

基金は 2023 年から 2026 年で総額 1,775 億ユーロ。環境への悪影響を抑えた信頼できる安価なエネルギー供給と、気候保護のための対策を推進するためのものだったが、その後ドイツ政府が利用目的の拡大を決定し、チップ工場にも利用できるようにしたそうだ。

チップメーカーへの補助金は 200 億ユーロで、半分の 100 億ユーロをマクデブルクで 300 億ユーロの先進チップ工場建設を計画するIntelが受け取る。また、ドレスデンでの工場建設を計画する TSMC が 50 億ユーロ、同じくドレスデンに 50 億ユーロの工場建設を計画するドイツのチップメーカー Infineon に10億ユーロ。

このほか、フランス国境に近いザールラントでシリコンカーバイド (SiC) チップ工場建設を計画するドイツの自動車部品サプライヤー ZF Friedrichshafen AG と米国のチップメーカー Wolfspeed による合弁企業におよそ 7 億 5,000 万ユーロが割り当てられる。残りおよそ 30 億ユーロは国内での将来の半導体プロジェクトに割り当てるとのことだ。

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Source: スラッシュドット