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イーロンマスク曰く、「Starlinkは戦争のためのものではない」。軍事利用に反発

あるAnonymous Coward 曰く、

ロシアのウクライナ侵攻直後の通信網混乱の対応として、ウクライナ政府からの要請でSpaceXのイーロンマスク氏が同社の衛星ネットワーク「Starlink」を無償提供して、ウクライナ軍がStarlinkの活用により窮地を脱し成功を収めたことは過去にも報じられているが、こうしたStarlinkの軍事利用に対して、イーロンマスク氏が反発していたことが氏の自伝から明らかになった(CNN, 朝日新聞, 読売新聞)。

マスク氏は自伝の中で「Starlinkは戦争に巻き込まれるはずではなかった。ネットフリックスを観たり、勉強のためにネットに接続したり、平和目的で利用するものだ。ドローン攻撃をするためのものではない」と語り、同国が受け取ったStarlinkを攻撃にまで使い始めたことを受け提供を後悔していたようだ。米ロやウクライナの当局者にこうした懸念を話したとのこと。

2022年秋には、マスク氏がStarlinkをこれ以上無償で提供できないと発言したことが問題となったが、その背景にはこうした要因があったようだ。最終的に、現在ウクライナに提供されているStarlinkはマスク氏が個人的に提供するものではなく、米国防総省が契約して、米政府がウクライナに提供する形となっている。

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Source: スラッシュドット