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おたくま経済新聞、ロマンス詐欺案件の記事掲載後に詐欺側からよく意見を頂戴する

おたくま経済新聞では、Xのトレンドワードに便乗して人々を誘導する「謎の美女アカウント」についての潜入調査実施したそうだ。これらのアカウントは、トレンドワードに関連する投稿を行いつつ、甘い誘惑をして最終的には「ロマンス詐欺」の手法で出会い系サイトや金銭を要求するサイトに誘導しようとすることが多いようだ(おたくま経済新聞)。

記事の筆者は、こうしたアカウントの一つである「ayaka」とのやりとりに関して報告している。それによると、彼女は当初、普通の会話や趣味の話をしていたが、最終的には「ブラインドボックス」と呼ばれる商品を売るサイトへ誘導ことが目的だったようだ。ブラインドボックスにはいくつか定義があるらしいが、この記事の場合はブランド品の入った福袋であったという。こうしたものを転売することで儲かるよ、といった話の流れを作るのが手段であったようだ。

そのサイトで個人情報を入力させたり、ブラインドボックスを購入させようとするのがこの「ayaka」を名乗るサクラの目的だった可能性があるとしている。記事ではは、このような詐欺には絶対に乗らないよう警告している。

この記事を掲載したところ、掲載直後に匿名の読者から意見が寄せられたという。その意見は以下の通り

上記の記事ですが、仮に詐欺だとしても個人のやりとりを無断でそのまま掲載するのは、非常識かと思います。

というもの。これに対して同紙は「市民の知る権利」のために力を尽くすことを使命としており、特に「公共の利益」に繋がることを重視しているとし、加えて、以前より問い合わせを通じて「詐欺側」らしき方よりよくご意見を頂戴しているという。水面下での対応はしないことや圧力、脅迫には一切屈しないと表明している。

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Source: スラッシュドット