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TCP ヘッダに「死亡フラグ」を追加するジョーク RFC

あるAnonymous Coward 曰く、

2023 年 4 月 1 日に発行されたジョーク RFC は 3 件あったが、そのうちの 1 件 RFC9401 は TCP ヘッダに死亡フラグ (DTH) を追加するものだった。著者は Satoshi Toyosawa 氏
(参考訳)。

RFC9401 では DTH を「TCP セッションがすぐに終了する可能性がある場合に、DTH セグメントを送信する必要がある」と説明しており、中国語の「四」と「死」の発音の類似から、TCP ヘッダーのコントロールビットフィールド第 4 ビットを選択している。

死亡フラグのネーミングはアニメやマンガ、ライトノベルからとったといい、死亡フラグがセットされる具体的な場面として以下のようなものを挙げている。

  • 悪の科学者が、完璧な発明に過度の自信を示したとき (多くは自分の発明によって殺される)
  • 塹壕の兵士が婚約者の写真を見せ、帰国後の結婚について語ったとき
  • カップルが深夜に探検しようと人里離れた山小屋からこっそり抜け出したとき (探検はチェーンソーを持った人物によって凄惨な幕切れを迎える)

TCP セッションでの例としては、悪意あるアクターが、突然後悔をした際に死亡フラグを設定できるなどいくつかの例を挙げている。逆に使用しない場合として、FIN フラグと合わせて設定すべきではないとしているが、受信者が北斗神拳の専門家 (原文では an expert at Hokuto-Shinken (“Big Dipper Divine Fist”) と記載) の場合には例外 (編注: 送信者は既に死んでいるため) だとしている。

ちなみに、他のジョーク RFC の 2 件は RFC9402 がコンテナと猫の相互作用について記述する Concat 表記法を定義しており、また RFC9405 は著者の一人が ChatGPT であり、AI に人間のコミュニケーションをより理解させるために「皮肉」を検出するための機械学習の方法を示している
(参考訳: RFC9402
RFC9405)。

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Source: スラッシュドット