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Suicaに記録された駅名を正しく読み取るには日付データが必要

六ミツさんのツイートによると、古いSuicaから2005年のデータを読み取ることに成功したが、その当時存在しないハズの高輪ゲートウェイの名称が出てきたことで驚いていたというツイートが話題になった。あおとさんなどの指摘によると、原因は高輪ゲートウェイ駅開業にあわせてJR東日本が駅順コードを割り振り直したためだそうだ。その詳細に関してはmuo-yaの記事に詳しい(六ミツさんのツイートあおとさんのツイートmuo-ya)。

自動改札機を使用するシステムには、ICカード内に駅コードが記録されている。この駅コードは線区(路線)と駅順から構成され、JR東日本の東京駅は線区が0x01、駅順が0x01なので「001-001」が駅コードとして割り振られているそうだ(自動改札機の研究)。

山手線の東京-品川間駅順コードは、当初から空きコードが一つ用意されていたが、高輪ゲートウェイ駅に空きコードを割り当ててしまうと

浜松町(1-4) – 田町(1-6) – 高輪ゲートウェイ(1-5) – 品川(1-7)

というようになり、コード順と駅順が揃わなくなる問題が生じる。しかしJR東日本はこの順番が狂うことを避け、

浜松町(1-4) – 田町(1-5) – 高輪ゲートウェイ(1-6) – 品川(1-7)

という形で駅順コードの振り直しをおこなったとのこと。このような駅順コード振り直しがおこなわれたことで、冒頭のような古いSuicaデータを読み取ると、当時存在しない高輪ゲートウェイ駅が出てきてしまうと言う事態になったようだ。Suica ReaderなどのICカード履歴読み取りツールや各種経費精算ツールで、間違いなく読み込むためには日付をもとにした分岐処理が必要だとしている

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Source: スラッシュドット