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Microsoft、NetBIOS 名前解決と LLMNR のデフォルト無効化に向けた計画を進める

headless 曰く、

Beta チャネルと Dev チャネルの Windows 11 Insider Preview 最新ビルドでは、NetBIOS 名前解決を基本的に使用しない「NetBIOS 学習モード」に設定されているそうだ
(Networking Blog の記事
Ghacks の記事)。

NetBIOS 学習モードでは NetBIOS 名前解決が常に許可されるが、mDNS / LLMNR クエリが失敗した場合のフォールバックとしてのみ使われる。ほとんどの場面では mDNS で名前解決できるため、名前解決で NetBIOS を使用するよう構成しなければ実質的に NetBIOS 名前解決は使われなくなる。なお、Microsoft は「最新ビルド」とのみ説明しているが、少なくとも 3 月に Dev チャネルでリリースされたビルド 22579 には該当のグループポリシー項目が存在する。

NetBIOS を使用するにはグループポリシーの「コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > ネットワーク > DNSクライアント」で「NetBIOS 設定の構成」を有効にし、適切なオプション(「NetBIOS 名前解決を許可する」または「パブリックネットワークで NetBIOS 名前解決を無効にする」)を選択すればいい。レジストリで設定する場合は「HKLMCurrentControlSetServicesDnscacheParameters」に DWORD 値「EnableNetbios」を作成し、値のデータに 1 (許可) または 2 (パブリックネットワークで無効) をセットする。このほかに設定可能な値のオプションは 0 (無効)、3 (学習モード) となる。

現在、NetBIOS 名前解決や LLMNR はほとんど使われなくなっているが、Windows では歴史的理由によりサポートを続けているという。今回の変更はデフォルトで mDNS を唯一のマルチキャスト名前解決プロトコルにする目的に向けた最初の段階であり、LLMNR の動作変更は次の段階になるとのこと。Microsoft はこれらの変更に対するフィードバックを求めている。

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Source: スラッシュドット